「ん?」



「ラブレターではないので、安心して見て下さい;;」



「わかった」



ラブレターだったら読まないのか?と、自分で思いながら、鶴を丁寧に開く。

隣の女はもう前を向いて居た。

【片桐葵衣ちゃんのお友達とお付き合いされてるみたいですね。廊下から声がちょっと聞こえました。気を付けて下さいね。私の親友が中学時代に、彼女にイジメられて、自殺しましたから…】

…何だって?

俺はノートを開き、“マジで?”と書いて、女に渡す。

女は“こんな事、嘘では言えませんよ”と返事を書いて、ノートを返して来た。

あいつ、あり得ねぇ。

俺はチャイムと同時に教室を飛び出し、教科書を片付け途中の遊を連れ出し、自分の教室に連れて来た。