お互いの教室の間に来ると、名残惜しいが、手を離した。



「「ラブラブですなー(笑)」」



そこに基槻の友達2人が現れた。

私はどうしたら良いかわからず、基槻の背中に隠れた。



「遊がビビってる」



「ち、違います!;;」



“ビビってる”とか、2人に失礼だろう。

私は両手をブンブンと振りながら否定。

2人とも気にしてないみたいだけれど。



「まぁ紹介しとく。剛とヘイジ」



金髪の人が剛さんで、黒髪の人が、ヘイジさんらしい。



「違う!俺はケイジ!ま、遊ちゃんならヘイジで良い!!よろしくね?」



「俺もよろしくー!」



私は賑やかな2人に、笑いながら頭を下げた。