俺は苦笑して頷いた。

「じゃあ決まり!」って、信子さんは案内の用紙を丸めて捨てた。

…どんなノリ?;;

俺は信子さんの後ろで首を傾げながら、階段で2階へと行く。

利用者さんの人たちに頭を下げながら、ダイニングテーブルが3台並んだところの一角に座り、“レクルーム”と書かれた部屋を覗いた。



「友里ちゃん、アサギさんにお水、お願い」



「はい!」



「ごめんね、ジロウさん!トイレ行こうか?」



「遊ちゃん!私がトイレ付き添うから、イチロウさんのケアマネの電話お願い!8番ね」



「わかりました!」



俺は入り口の壁に備えられた電話の受話器を取る遊を見つめて、泣きそうになった。