「ちょーうど良かった!小池さん来たわよ」



「…はいっ」



事務所に入ると、信子さんに腕を掴まれた。

私は来客用のソファーで携帯を弄ってた小池さんに近付いた。



「今日の指導係の来島です。よろしくお願いします」



「お願いしまぁす」



小池さんは携帯を閉じ、立ち上がった。

私はお迎えの流れを伝えて、亜美さんにバトンタッチ。



「遊ちゃんにしては、トゲがあったね」



信子さんが私に耳打ちをして来た。

私は「やる気のない人は、この仕事に向いてないですからね」と言って、小池さんは見た。

服装は問題ないとしても、白銀の長い髪が、結われてないのが気になる。