俺は食事中、遊に「明日は外出すんの?」と確かめる。

利用者さんを連れて、花見やどこかのショッピングモールに行く時もあるらしいから、行って居なかったら困るし。



「行かないよ。明日は新人さんも来るし…」



遊は浮かない顔をして、味噌汁を飲んだ。

俺は“何かある”と感じ、遊が洗い物してる間に風呂に入る。

部屋で待ってると、洗い物も風呂も済ませた遊が戻って来た。



「遊?」



「んー?何?」



「新人が来るの、嫌なのか?」



俺の問い掛けに、遊は「嫌ではないけど…」と、言葉を濁しながら、隣に座って来た。