学校が終わってから、あたしと乃愛は、いつものように街に出た。


そこで偶然、同じように遊んでいた結香さんと再会し、一緒にご飯に行くこととなった。


彼女は乃愛の地元の一個上の先輩で、めちゃくちゃ美人なのに気さくなキャバ嬢。


いつも良くしてもらっている。



「去年の冬に会って以来だよね！」


「結香さん、会う度に髪型変わってるし、一瞬わかんなかったですよ。」


あたし達３人は、ファミレスで久々の再会を喜び合った。


あぁでもない、こうでもないと、世間話や愚痴を並べながら時間を過ごしていた時、鳴ったのは乃愛の携帯。



「あ、梢からだ。」


そう言って通話ボタンを押した彼女だったが、



「え、ちょっ、梢？！」


その、ただならぬ雰囲気に、あたしと結香さんは何事なのかと顔を見合わせる。


乃愛は周りなんか気にすることもなく焦った様子になり、



「ねぇ、泣いてちゃ何もわかんないよ！」


梢が、泣く？


まるで想像すら出来ないあたしに反し、電話をしている乃愛は、



「…嘘、でしょ…？」


何かを聞いて急に顔を青くさせる。


梢に何かあったということだけは間違いないようだ。


すぐに行くから、と急いで電話を切った乃愛は、やっとあたし達の視線に気付き、



「…梢、レイプされたって…」