どうしてかな、と思っていると、 「委員長ってさ、委員長って呼ばれるのイヤじゃないの?」 と、聞かれた。 「別に、嫌とか…。制服も規定通りに着てて、地味なのは知ってるし…」 「ふぅん。ま、いっか」 彼は、雨の方へと目を向けた。 横顔がキラキラしていた。 そうして、どれくらいの時間が過ぎたか。 5分か、10分か解らないけれど、凄く長い時間に思えた…。