「わっ」



「あっ」



誰かが私にぶつかってきて、反射的にあいての手をとって、あいてが転ぶのを防いだ。





「大丈夫ですか?」



ちゃんとした営業スマイル。絶対バレないはず。




「あ・・・うん。大丈夫だよっ!助けてくれてありがとうっ」



そういって、彼はぱたぱたと走っていってしまった。



かっこいいというより、童顔気味で、可愛い系っていうのかな、そっちのほうだった。






そんなこと考えてる暇じゃないっ!


私はメイドになりきらなくちゃ!!



そうおもって、私は頬に手でたたく。





よし!いざメイド科へ!