「ごめんな」



「え?」




「小さい時に言ったこと。後悔してる」




「うん・・」



ゆき、本当に悲しそうな顔して私を見ていた。





「俺、柚華に会いたくて頑張って探してきた。


 たまにじじいの目盗んで会いに来たいんだけど・・・いいか?」




「うん。もてなしは、メイドの身だからできないけど・・・」



「じじい、また変なこと考えやがって・・・」



「ううん。このところけっこう楽しいから平気だよ」




「それじゃ、そろそろ帰るな」



「ん。」



「安静にしてろよ。翔、もう帰るわ」



そういって、私に笑って手を振ってゆきは帰っていった。