「がちゃ」




「・・・翔」




「ゆきから聞いた。でも、許してやって」




そういって、コップに入った紅茶を私の隣の机に置いた。




「え?」



「小さい時に言った言葉、後悔してるって。

 こいつ、一晩中徹夜でお前のこと看病してたんだからな。」




ゆきが・・・?



「いきなり、祖父に離れ離れにさせられて、必死で探してたってさ」





ゆきに悪影響をさしかねないという祖父の判断で、


お嬢様学校に入れたときかな・・・。



あのお嬢様学校、全寮制だから・・・。