パーティーなんておろか、



ケーキさえもなかった。




ゆきがお小遣いためて買ってきてくれた、ショートケーキが10歳のときまで嬉しかったけど。




ゆきが、言った言葉によって、ゆきを本当に避けた。





家出なんて当たり前のように起こして。






別に、祖父たちは散策しないし。






ただ、私をよく知っているメイドさんたちが私をこっそり部屋に戻してくる。







そのたびに私は思う。
















無力、だと。









こんなに子供は無力なのかと。