呼ばれたからにはいかなきゃいけない・・・。





・・・でも・・・。






「一条さん」



「むっ村木さん・・・」



「呼ばれてますよ」



そういって笑顔で笑う・・・。


行きたくない・・・。けど、行かなきゃいけない・・・。




私は、セツをぎゅっと抱きしめて、一歩踏み出した。





「柚ちゃんっ!・・・犬?」



「セツっていうんだ。」



「わぁっ!!抱かせてーっ!!」




私は、もう足がすくんでうごかない。




彼も、私を視界に入れた瞬間。


じっと私を見て、動かない。












「柚華・・・。」