「あぁ。そうだ、お前にこれやろうと思っていたんだ」



「なんですか?」




「・・これだ」




そういって私の前に出てきた、”それ”





どこに隠してたんだ・・・。





「わんっ!」





「名前はお前が付けろ。」




「いいんですか?」




「あぁ。一樹も喜ぶ。一樹にはまだ言っていないんだ。」





そういって、一瞬やわらかい笑みをこぼすと、



その犬をまたどこかへと戻した。