やっぱり着物を着ている鉄心さんはいつもと違ってて、何かちょっとドキッとする。


いや、待てよ?


仮にもお父さんに対してドキッとするにはまずくないか?


「それにしてもごめんね?俺が口聞ける高校が柊学だけで…」


「そっか。鉄心さんが手配してくれたんだ」


さすが組長の息子と言いそうになって慌てて口を閉じた。


「実紅ちゃんをあんな男に巣に送り出したくないんだけどなー」


「鉄心さん柊学に詳しいの?」


「いや、詳しいってゆうか…俺あっこの卒業生」


あ〜、卒業生ね。


って、えええぇぇぇ!!!