私立柊蘭学園高等学校。


あたしの前には堂々とそう書かれた看板が立ち塞がっていた。


「ホントに通うんだ…」


私立柊蘭学園高等学校。


通称、柊学は都内でもトップクラスの不良校。


これが勉強のトップクラスだったらまだマシだったのに。


あたしがこの学園に入学する羽目になったのは、遡ること2ヵ月前のあの出来事からだった。