桃香も言葉を詰まらせて、サンドイッチを口にした。

 責められて、殴られて。

 どれほど辛い思いをしただろう。

 半年前の傷はいつになったら癒えるのだろう。

 この小さな体に、どれだけの悲しみと苦しみを抱えているのだろう。

 充もよく仕事のことで課長に責められて苦い思いをしているが、桃香に比べれば子供騙しのようなものだ。

 そう思うと自分が情けなくなり、もっとしっかり働こうと思った。

 桃香が食事をしている間に、充は2週間ぶりのこの部屋を見渡してみた。

 昼間と夜で、ずいぶん印象が違う。

 しかし――……。