2人とも超オーバーリアクション。美由樹が、腕組みをして言った。

「なんていうか、その噂の発端は生徒会のヤツじゃなーい? 違うかな」

「うーん」そんなくだらない話、しそうにないのになぁ。

「でも」梓がふんぞり返って言う。

「会長、惚れてんのか晃に。そっかそっか」

「違うよ、そういうんじゃないと思うよ」あたしは梓に言った。

「まぁ仕方ないよねぇ、あの地味ィ~な生徒会の中に1人だけ毛色の違う女子が居るんだもん」美由樹はポテト。

「そういう意味でアキ浮いてるしねー」

 梓と美由樹は、2人で頷いている。

「告られたの?」

 美由樹は最後のポテトを口に放り込んで言った。

「されてないよ……だから違うって」