「えーと、まず。あたしと中尾先輩がって、誰に聞いたの?」

 あたしは美由樹を見て聞いた。

「質問返し! ……まぁいいけど。なんか3年が言ってたよ。廊下ですれ違った時に聞いた」

「……なんて?」

「なんか、生徒会室からなかなか出てこなくて、イチャイチャしてた、とか」

 ため息が出る。昨日の事じゃんか!

「イチャイチャって……」

「なんか、好きだとか声聞こえてきたとか、言ってたよ」

「……」

 なんだそりゃ。

「んなこと喋ってないし、プリントの作成頼まれただけだし、好きなヤツいるのかって聞かれただ……」

「はぁ、だれに?!」

 梓&美由樹が同時に言う。

「……中尾、センパイに」

「うわぁ」