椅子に座ったままの先生の傍に立ち尽くしてから、あたしは見下ろしたまま、
多分、またあたしから、二度目のキスを奪う。
軽くチュッと含む様に下唇を噛んでから、自分でも無意識に、多分媚びる様に先生を見つめた。
濡れた唇を舌で舐めとって、先生はあたしの手を引いてから、そのゆっくりとした動作に先生の膝の上に跨いで座る形になる。
柔らかく、押さえられた腕が痛い。
吐息と鼓動の音が混ざり合って、身体の感覚がおかしくなる。
先生が小さく「…しんねーぞ」って呟いた気がしたけど、あたしの脳内は妙な刺激にやられてしまってる。
しなやかな指先が微かに触れる度に身体がいちいち反応して、洩れる声。
僅かな汗の匂いが、微香の様に頭を犯す。