「めぐるちゃんってば!!」

「..なんですか..、」

「俺めぐるちゃんと話したいんだけど。」


私の腕がグッと掴まれ引っ張られた。


「やだっ!!!」



そう言って手を振りほどき、千絵のところへ駆け寄った。



..けど。



「..なに?」


その一言と冷たい視線。


周りの子達の顔は少し困惑したような...


このとき、私は分かってしまった。





〔私は千絵に突き放された。〕





気付いたら私の体は勝手に走り出していて屋上に来ていた。