私は気にしないふりをして果菜実さんの前の席に座った。


「あら、優枝さん。おはよう♪ …クスクス」


 私は後ろを向いてにこっと笑ってもう一度前を向いた。




 ちゃんと笑えてたかな…?





 準備をして夕菜ちゃんの傍に行く。



「あ、優枝ちゃん…蓮…今朝からおかしいんだよ…」


 歩夢君も心配そうに蓮を見る。





 
「きっ、気にしないほうがいいよ。優枝ちゃんにもいつも通り話しかけてくれてるでしょ?」



 ……来てないよ…





 話してないよ




 私が話しかけたら話してくれるかな…?