「雛、付けてや」
 
 
成瀬さんはケンちゃんにそう伝え、ケンちゃんに指示され、アタシは成瀬さんの隣についた。
 
 
「久しぶりやなぁ、元気しとったか?また見ん内に綺麗になったなぁ、雛」
 
「そうですかぁ?ありがとうございます。成瀬さんも、ますますかっこよさに磨きがかかってますねぇ」
 
「そりゃ、お前の初めての男やしの。雛に会いに行く為に、オシャレして来たんや。雛、まだ飲み物無いのぉ。好きなん頼みぃや」
 
「ありがとうございます」
 
 
そう言った後、ケンちゃんに目で合図を送る。
 
すぐにこっちへ来たケンちゃんに、飲み物を頼んだ。