その市原の嬉しそうな姿を見て、今度は胸がギュ──っと締め付けられるような感じがした。 なんか胸がいてぇー。 「まーくん、お昼食べよ」 「…あぁ。」 「今日のお弁当にはね、まーくんの好きな肉じゃがとね……」 夏織の話聞いてらんねえよ、胸の奥が痛すぎて。 俺病気なのか──。