あれこれ1週間。六にはわかったことがある。
「時岡さんって昌也君の事好きなのかな?あと、私と昌也君ばっかに話しかけるよねー」
「さいですか・・・・」
六は机をバァン!と叩くと芽琉に訴える。しかし芽琉は目をそらしながら「怖・・」とつぶやく。
「だって!確かにあんな美少女に話しかけられるのは嬉しいけど!」
「そんなに褒めないでよー」
「え?」
振り向くと海弥がいた。海弥はケラケラ笑いながらプリントを渡してきた。
「はい、プリント。先生からだよ。あと、私の事は海弥って呼んでくれないかなぁ?いつまでもよそよそしいのはさみしいかな・・・」
「わかった・・・ってそうじゃないでしょ!」
「え?どういうこと?」
「あ・・・ついでだから聞いておくけど、昌也君の事好きなの?」
「ううん、昌也とは知り合いだよ!」
その瞬間六が持っていたプリントを落とした。
芽琉はやっぱりね、という顔をした。芽琉は大体勘づいてたようだ。
「ふぅーん・・・そうだったんだぁ」
六は曖昧に答える。
仲・・・いいなぁ