ふと、時計に目をやると
亜子の眠そうな顔から一気に我にかえる表情を鏡は映していた。

「やっばーい!もうこんな時間?!」

一気に顔に残っている水気を拭き、それからは手慣れた様子でかなり急ぎの化粧をする。





最近新しく掛け持ちでネットカフェのバイトを始めた。

朝から夕方までの時間働く。


ざっと化粧を終え、カロリーメイトをかじりながら勢いよく玄関のドアをあける。


「今日も1日がんばるっ!!」

つぶやいて、鍵をしめると、足早に家を後にした。