20XX年1月4日
さっきばあちゃん家から帰ってきた。
車、渋滞で疲れたー。
運転してた貴央のがお疲れだけど。
そういや、朝起きたら雪積もっててすごかった。
辺り一面、雪景色ってやつ?
「すげー!!雪っ!!」
「おー、降ったなぁ。」
「雪合戦しようぜ!」
「お前いくつだよ(笑)」
だって、俺らが住んでるとこって積もるほど雪降らねえし?
朝ご飯食べてから貴央と雪合戦した。
なんだかんだ言って付き合ってくれる。
くっそ寒かった(笑)
ばあちゃんが淹れてくれたココア上手かった。
こたつで貴央とゴロゴロしてた。
「琉生、ここに残るか?」
「は!?」
いきなりでココアこぼしかけた。
「なんで?」
「美里が出て行ってから親父の暴力酷くなってるし、琉生食欲ねぇし明らか弱ってんじゃん?」
「……………。」
「でも、ばあちゃん家に来てたから顔色良くなってるし、食欲も出てきてるでしょ。」
確かにここなら親父も結也さんも……。
俺を傷つけるものは何もない。
でも、万里也もかんなもいない。
大切な人もいないんだよ。
「俺は帰るよ。」
まだ大丈夫。
…………まだがんばれる。
んで、気付いたら寝てた。(笑)
バイバイするとき、また美里は泣きかけだし。
「いつでも来ていいからね?」
「ここに居てもいいのよ?」
「ムリしないでね?」
半泣きでいろいろ言ってくんの。
寂しいなら寂しいって素直に言えばいいのに。
帰りに琉生が素直じゃないのは、美里譲りだねって貴央に笑われたよ。
ちなみに俺が一番泣きそうになったのは、「ま、がんばんりな」って一言だけわれたこと。
美里じゃないのはないしょね(笑)
んー、次、美里に会えるのはいつだろ。
美里もばあちゃん家戻って来てからは、しばらく体調崩してたみたいで、とりあえず仕事探しからだって。
だから俺の転校話はまだ先になりそう。