20XX年1月2日


今日も朝からおせち。

ちなみに昨日の夜もおせち。

もうやだ(笑)

「ごちそうさまー。」

「琉生、もう終わり?ぜんぜん食べてないじゃない!そんなんじゃ大きくなれないよ!」

「もう腹いっぱいだよ。」

確かにでかくはないけど、小さくはねぇよ。たぶん。

小柄なだけだ。

「………琉生、痩せたわね。」

心配そうな美里。

「そう?」

自分じゃあんまりわかんねぇけど。

でも、最近食欲ないんだよね。

美里出てってからレトルトも増えたし。

「夜ご飯もおせち?」

「どうして?」

「久しぶりに美里のオムライス食べたいと思って……。」

美里は嬉しそうに笑ってじゃあ、作るわね!と言った。


ご飯食べてからは和室で貴央に教えてもらいながら課題した。

「俺、やせた?」

「んー、言われてみればって感じかな?あ、ちょっと脱いでみ。」

「なんでそーなるんだよ(笑)」

「脱いだら分かるかなって(笑)」

そう言って詰め寄ってくるお兄さん。

「ちょ、ちょ、っうわ!」

まさかの押し倒された。

逃げようとしてもぜんぜん動かない。

え、ちょっと、やめろって。

貴央の手が服をつかむ。

本気で抵抗しようとしたら、わき腹くすぐられた。

「……ッッぎゃははは!!!貴央、やめっ…あはははははははっ!!!」

俺、わき腹めちゃくちゃ弱い。

「も、ははっ…さいてー……ッ」

笑いすぎて涙出てきた。

貴央に前を向かさせられた。

「琉生がこんなに笑ったの、久しぶりに見た。」

「ムリヤリすぎるだろ。」

「まぁまぁ。」

睨んでも気にもしないで、俺の上で余裕そうに笑う。

「……舞香さんにチクんぞ。」

「それは勘弁して。」

腹立つから貴央が退いて座り直した瞬間、今度は俺が押し倒してやった。

「お前に押し倒される日がくるなんて思ってなかった。(笑)」

「いつまでもガキだって思ってたら痛い目みるよ、お兄ちゃん。」

なんて…ふざけてたら美里が入ってきて、めちゃくちゃ気まずい空気になった。

「違うから!!美里っ、あれは違うからぁぁぁ!!!」

「兄弟が仲のいいことは良いことよ。お母さんは嬉しいわ。」

「めっちゃ棒読みじゃんか。」