20XX年12月31日
大晦日は大掃除してから、年越しそば食べた。
親父は酒呑んで潰れてるし、美里はいないから貴央と二人だけど。
「なー、貴央は正月どうする?」
「どうしよ。美里に会いにばあちゃん家行くか。部活は?」
「五日から。」
「んじゃ、四日までばあちゃん家で過ごすとして〜。五日は舞香に会ってもらっていい?」
「別に良いけど…。」
「よかった。子ども連れて遊びに来るって」
「え、家に?親父いるじゃん。」
「最近、帰り遅いし大丈夫だろ。」
確かに、美里が出てってから、帰り遅いけどさ。
「夜ごはんでもみんなで食べよ。」
「りょうかーい。」
別に舞香さんがイヤなんじゃなくてー。
貴央に彼女が面白くないっていうかー。
うーん、むずかしい。
今まで俺に彼女紹介したことなんてなかったじゃん!的な。
結婚でもするつもり?
年越しは万里弥の地元の神社で!
屋台出てていっぱい食ってたら、3、4回逆ナンされた。
万里弥かっこいいからなー。
断ったら普通に諦めてくれたけど、一組だけめっちゃしつこかった。
「俺ら付き合ってるからムリ。」
って、真顔で言ってやった。
ホモですって言ったら、どんな奴でも諦めてくって俺は学んだ。(笑)
万里弥もはぁ!??って顔したけど、俺の考えが分かったみたいで、ごめんねーっつって肩抱き寄せてきたww
さすが万里弥って言っとく(笑)
これで諦めてくれると思ったけど、なかなか手ごわい。
「ウソだぁ(笑)」
「ウソじゃねぇって。」
「そんなに言うなら証拠見せてよ?」
………うぜぇ。
あんまりしつこいから、万里弥のほっぺにちゅーしてやった。
「……こっから先はお姉さん達には刺激が強いかも?」
舌出して笑ったら、顔を真っ赤にして去って行った。
ざまあみろ。
「……俺ら付き合ってる設定なの?」
「え、」
「なんか違和感ねぇわ(笑)」
まあ、よく冗談で言われるしね(笑)
神社って時計ないからいつ年越ししたのかわかんねぇ。
カウントダウンも合ってんの?って感じだしさ(笑)
行列に並んでおさいせんしたー。
俺の願い事は、一日でも長くこのシアワセが続きますように。
ほんと、それだけだよ。