20XX年12月29日


じゃんけん負けた万里弥が買い出し行って〜。

残りでまたトランプ再開して、負けまくって……。

そこから記憶飛んでる(笑)

起きたら万里弥と一緒にベットで寝てた。

「ちょっとこれどういう状況?」

「琉生が一緒に寝るって聞かないから仕方なくって状況。」

わお、まじか。

メイワクかけしました。

「つーか、けっきょく昨日はどうなったわけ?」

全然、覚えてねーんだけど。

「俺が買い出し行ったの覚えてる?」

「じゃんけん負けたやつだよな。」

それはなんとなく覚えてる。

「そうそう。で、帰ってみたら琉生がめちゃくちゃ酔っ払ってた。まりや〜、まりや〜って俺の名前ばっかり呼んで可愛かった。」

「マジか。はずかしー。」

三時頃に功太郎ん家出たけど、終電ないから二時間かけて歩いて帰ってきたんだって。

しかも、俺は酔っ払って歩かねぇから、クソ寒いなか万里弥が背負ってくれたんだって。

「ホントごめんっ」

「いや、別に良いんだけどさ……。」

時計みたら昼の2時。

久しぶりにこんな寝た。

最近、寝てなかったから、なんかスッキリした。

二日酔いはハンパねぇけど(笑)

「あのさ、琉生……。」

「ん?」

「……あー、やっぱなんでもねぇ。」

気になるけど教えてくれない。

でも、万里弥が泣きそうな悔しそうな顔するから……。

また俺がなんかしたかなって。

けっきょく言ってくれなかったけどな。

昨日、酔った勢いで病気こととか結也さんのこととか、余計なこと言ってないか心配。


「……このネックレスなに?」

万里弥が毎日つけてるネックレスが、なぜか俺の首にかかってる。

「お前がくれって言うから…。」

「ごめんごめん。」

返そうとしたら止められた。

「クリスマスプレゼント。」

「はあ!?いらねぇよ。」

「前から欲しいっつってたじゃん。」

確かにかっこいいし欲しいって言ってたけどさ!

絶対むりって言ってたくせに。

しばらく言い合ってたけど、最終的に俺が折れてもらうことにした。

「俺からもなにかプレゼントするよ。」

もらいっぱなしはイヤだし。

「物じゃなくてもいい?」

「なに?」

物じゃないって、キスとかか?(笑)

「琉生が辛いときは俺を呼んで。」

「え?」

「一人で泣くな。」

「………。」

なんかよく分かんねぇけど、かっこよかった。

万里弥は何かあればいつも気づいてくれる。

嬉しいけど、心配かけるからイヤ。