20XX年11月24日
今日からテスト週間で部活休みなんだって。
二週間バスケ出来ないのか。そっか。
まあ、俺は捻挫で出来ないけどさ。
つか、テストって…。
暗記系とか無理だよな。
絶対覚えらんない。
今まで暗記系で点数取ってたけど、仕方ないよな。うん。
もうめんどくさいしノー勉で良いや。
数学の小テスト散々だったから、放課後に優奈に教えてもらってたら万里弥が乱入してきた。
「俺が教えるからいいよ」って。
確かに優奈は学年トップ穫るために毎回頑張ってるし。
万里弥は大して勉強してないくせに、何気に50位以内にいるし。
え、俺は下位100位に入らないように毎回テスト前になったら死ぬ気で頑張ってる。
かんなは馬鹿だよ。
俺よりはマシだけど。
でも今回は夢の300位代突入かなー。
絶対に顧問から怒られる。あー。
んで、万里弥に数学教えてもらってた。
「…あんま藤井と仲良くし過ぎんなよ。」
「………万里弥がヤキモチ妬くから?」
「うん。」
かわいいな(笑)
つーか、万里弥ちゃんは女子相手にヤキモチ妬くのか。
「嘘だよ。かんながヤキモチ妬く。」
「あー…、大丈夫だろ。たぶん。」
優奈は友達だって何回も言ってるし。
「でも、あいつだって女なんだし……。」
「そんなに心配しなくても、優奈とヤッたりしねぇよ。」
万里弥はちょっとビックリした顔してたけど、ため息をついた。
「そんな話してねぇよ。」
「つーか、万里弥ってかんなのこと好きな訳?」
そうだよ、万里弥ってかんなのこと好きなんじゃねぇ?
中学一緒って言ってたけど、普通それだけでそんなに気にかけるか?
「は…?」
「そんなに言うなら万里弥がかんなと付き合えよ。」
「ちょっと。」
「別に怒んねぇよ?女なんていくらでもいるし。」
「琉生、やめろって。」
「………お前の方がお似合いだよ。」
そんな遠くない未来にかんなのこと忘れてしまう。
そしたらもう俺はかんなを愛してあげれない。
守ってやれない。
俺じゃダメなんだ。
「はい、ストーップ。ここ教室だよ、二人とも分かってる?」
ここで優奈が止めにきたかと思えば、
「みんな勉強中なんだから静かにしてくださーい。」
そう言って去ってった。
「………かんなのこと友達としては好きだけど、恋愛感情としては好きじゃねぇよ。」
「俺と優奈もそんな感じだよ。」
万里弥は納得いかなそうだったけど、そっか、って。
………なんで俺、そんなに疑われてんの。