20XX年11月10日


二年になってから毎朝、万里弥と二人でぷち朝練してんの。

シューティングしたり1on1したり。

んで、最近は二人で七本連続フリースロー成功するかってやってた。

これが案外成功しない(笑)

今日で五日目くらい。

四本くらいは楽勝なのに、五本連続がなかなか出来ない。

そして越えられない六本連続の壁(笑)

「うわ、外した!ごめん。」

「どんまい。俺が決めてやるよ。」

「きゃー、万里弥かっこいー」

「思ってねぇだろ(笑)」

とか言いながら万里弥の奴外しやがったww

なんかね。

バスケしてる万里弥の姿を見てたら、よく分からんけど不意に泣けてきた。

今まで当たり前のように、一番近くで見てきたのに忘れちゃうんだね。

だから忘れても消えない様に焼き付けておこうって思った。

「次、琉生だぞー、って何泣いてんの?」

「は?泣いてねぇよ。」

とは言ったけど、涙出てるかもしれないから万里弥の顔見れなかった。

病気って分かってから、こんな何気ない日常がめちゃくちゃ大事だって思うようになった。


「お前らたまにカップルっぽいよな。」

クラスメートに言われた一言。

確かにって、何人かも納得し出すし。

「………なんで?」

「いや、普通あーんなんてしないだろ!」

あーんって………。

万里弥の弁当に入ってた卵焼きもらっただけだろ。

「イケメンっていいよな。」

「何しても絵になるし。」

「俺らがやったら女子からキモイって大ブーイングだろーな。」

「まじお前ら意味分かんねえ。」

お前らが意味分かんねえわ(笑)