20XX年11月4日


試合負けた。

めちゃくちゃ悔しい。

ずっと俺らが勝ってたのに。

ラスト十秒まで二点差あったじゃん。

最後、五秒で3P決められて負けた。

公立校だけぢけど、あと一歩でベスト8だったのに。

三位決定戦も負けちゃって、地区四位って成績で終わっちゃった。

閉会式の時にS校は地区準優勝って言って賞状貰ってんの。

俺らは四位。

何で、一点差じゃん。

ずっと俺らが勝ってたじゃん。

なのにこの差はなんだよ?

また悔しさ溢れてきた。

でも、一番悔しいのはベンチから見てる事しか出来なかったこと。

万里弥たちめちゃくちゃ頑張ってんのに、外から応援してることしか出来ないのが悔しい。

試合に出てたメンバーは万里弥以外はみんな泣いてた。

俺も泣きたかったけど、試合に出てないのに泣いちゃいけないって思って泣かなかった。

万里弥は三位決定戦頑張るぞってもう次をみてた。

自分が一番悔しいくせに。

キャプテンだからしっかりしなきゃって思ってんだろうなぁ。

でも、万里弥と二人で駅まで歩いてる時…。

「琉生ー」

「ん?」

「俺さ、めちゃくちゃ悔しい。」

「………うん。」

「勝ちたかったなぁ………。」

そう言って万里弥は泣いてた。

「俺も、勝ちたかった………。」

万里弥の涙見てたら泣けてきて、俺もちょっとだけ泣いた。