20XX年10月25日
なんか久しぶりにかんなと喋った。
っつーか、クラス違うし、お互い部活あるし、登下校一緒じゃないから約束してないと一週間くらい会わない事とかあるし。
………一週間は盛ってるけど。
試合結果伝えたら女バスは負けちゃったらしくて、かんなが公欠羨ましいって騒いでた。
そこか(笑)
まぁ、確かに公欠は大事ですけど。
ちょっとだけど試合出れたって言ったら、
「良かったね!おめでとう!琉生頑張ってたもんね!!」
自分の事の様に喜んでくれて嬉しかった。
「んじゃ、ご褒美にちゅーしてよ。」
「え…っ」
冗談で言ったのにかんなは真っ赤になってやんの。
「…………琉生なんかキライ。」
「俺はかんなのこと好きだよ?」
「……ッッ、バカ!あほ!変態!」
顔真っ赤にしてそんなこと言われても。
「琉生だっていつも万里弥にイジメられてるくせにぃ……っ」
だまれ。
あいつには逆らえないだけだ。
「もういい………。」
しょぼんとしながら自分の教室に戻ろうとしたら、腕掴まれた。
なにって言おうとしたら、ほっぺにちゅって。
俺が口を開く前に教室に逃げてった。
うわー、まじかーってリアルに廊下で立ち尽くしてた(笑)
しかも周りの視線が痛いのなんの。
幸せ過ぎて気にならないけどな。
でも、どうせなら唇が良かった。
どうせなら深いやつが良かった。
人間の欲望は尽きないものだと痛感した。