なんやねん。

 全国大会にもランクあんのかい。優勝しても誉めてもくれんのかい。俺らが遠くで何しようと知らん顔かい。


「…ジャパンカップですよ」


「知らんわ、ちゅーか名前負けやんなぁ?」



 なんやって?

 左手を握り締めても収まらんかった。
 いらいら、ぐらぐら。揺れてく、や、揺れるな俺。部長やで、俺は、部長やねんで。…部活を守れ。



 黙った俺をちらりと見て、先生はぺらぺらの推薦状を掴んで俺の腹に押さえつけた。いらん、て言われとるみたい。

 あ、悔しいわ。




「ま、諦めるんが得策やな」