「栞二って見た目ヤンキーやもんなぁ!ミスマッチっちゅーやつ!」

「うっさいわ副部長!」

 私も原本くんの金髪には最初びびっとった。確かいっちゃん関わらんとこ、とか思う出で立ち、というか…目付きも悪かったし。(コンタクト忘れただけやってんけど)

「まあせやから?俺も最初はカツアゲされんように財布家に置いててんけど、まーそれはそれやん、」

「ちょお国仲までなに言いよんねん!え、マジで?」

 国仲くん 無視。多分嘘やろうと思うけど、原本くんは本気にしとると思う。こういうのが国仲くんは好きらしい。案外性格悪いんやで。

「宮前な…せやけど宮前とも遊んでやらな、栞二は…」

「ええよ」

「は?」

 原本くんが苑田くんを睨み付ける(いや睨んどるわけやなくて、まっすぐ見たら睨んどるように見えるんや)。苑田くんの「は?」もなかなか迫力あったけどな。

「蛍は、ええよ。別に聞き分けられん子供やないんやし」

「…何やいきなり」

「せやけど栞二、俺は、」

「国仲も。ええって!うん、俺が決めたことで、部活の為やろ?大丈夫やって!」

 原本くんの笑顔のせいでみんな黙ってしもた。まあこのときはええかってなったけど、やっぱ、…後悔することになる。それはまたあとの話。