「麻酔が切れれば目を覚ますと思うので、傍にいてあげてください。」
「はい…っ」
病室に運ばれて、ベッドに寝ている大ちゃんを見ると、何故か安心した。
「生きてて良かった…」
「だから言っただろー、大智なら大丈夫だって。」
「遼も焦ってたくせに…」
「……まぁ、大智がやられるの初めて見たし…」
「何だかんだ言って、大ちゃんのこと大好きでしょ?」
「…………うん…」
大ちゃんが刺されたとき、真っ先に動いたのは遼だった。
すごい剣幕で、真白に殴りかかって。
幼なじみってだけあって、お互いを1番理解してるのかも…
「大智が死んだらどうしようって……1番ビビってたのは俺だよ…」
遼はそう言うと、目から大粒の涙を溢れさせた。
「遼……」
ポタポタと、とめどなく。