『お前、泣いてんのか??』
『へっ??』
急に泰輔が聞いてきた。泰輔の方を見ると、目にたくさんの涙を浮かべていた。今にもこぼれそうなくらいに…。
『泣いてへんよ!!それよりお前号泣やん。』
俺は涙を拭きながら言い返した。
でも、俺も泰輔と同じぐらい目を真っ赤にして泣いていた。
『お前の方が号泣してるやろ!!』
『ハハハハ(笑)』
俺らは思わず笑ってしまった。

『久々に笑った気がする。』
『そうやなぁ。愛美がいるときはいっつも笑っとったな。』
『そうだな。めっちゃ楽しかったよな。』
『あいつがいつも言ってた口癖、あれ覚えてとる??』
『おぉ、覚えとるよ!!』

俺と泰輔は、声を揃えてこう応えた。