20××年 12月25日
まだまだ寒い季節。

俺は、自分の部屋の窓から、晴れた冬空をぼんやり見ていた。

その時、ドアのノック音が聞こえた。
『はい??』
『母ちゃんやけど、入っていい??』
『うん。ええよ。』
ゆっくりとドアが開いた。
部屋に入ってきた母ちゃんは、心配そうな顔をした。
『愛美ちゃんの葬儀、無事に終わったから。泰輔くんも、後で会いに来るって。』
『うん。ありがとな。』
『無理せんでよ。』
『分かっとる。大丈夫やから。』
『そう??分かった。』
母ちゃんはそういって、またドアをゆっくり開けて出ていった。