自分の家の駅で降りると
蓮君が歌ってくれた歌を
歌いながら花畑へ向かった

そっと花畑に入ると
そこにはもう先客がいた

ギターを掻き鳴らしながら
精一杯歌ってる男の子


そう…
私が昨日夢で聴いた声だった

男の子は容姿端麗で
外国人の様な顔だち

声は透き通っていて
歌がとても上手かった

私はずっと
彼の歌に耳を傾けていた

苦しそうで懸命で
どこまでもまっすぐな歌声は
私の胸に響いた