「初めまして☆アタシは
ナナリー・シャティフ」


「わ…私、は…
アミ・シャティフ……、です…」


「…初めまして。俺は
ライト・シルフィーです。よろしく、ナナリーさん、アミさん」


今…俺の目の前には、物凄く可愛らしい二人の女子。


しかも、双子。


赤毛でショートボブの活発そうな方が
ナナリー・シャティフ。


同じような赤毛で肩甲骨ぐらいまでの長さがあるストレートヘアの方が
アミ・シャティフ。


俺はその双子に(引きつりそうになりながら)、笑顔を振りまいている。



何故、こんな事になったのかと言うと……。


今から約20分前…。


彼女達との対面はティアによってもたらされた。


「ライト!」


「何?」


俺は、ティアに呼ばれて漆黒のローブを羽織りながら振り返った。


――ここは寮の中の俺の自室。


…あれから。


頭の中に何者かの声が響いてきて無意識に頷いてしまった後。


俺とティアは一旦寮の自室で荷物の整理をして、10時半にロビーに集合する事にした。