ハニーは目にいっぱい涙を浮かべる。


 そして学園長室を飛び出す。


 「ハニー!!!?」


 「……彼女は…去年の学園祭でミス東永に選ばれた…。言わば学園のアイドルだ」


 「そんなこと知るか…。あいつは俺の妻だ!!」


 「……彼女を好きだって言う男はたくさん居るんだよ…」


 「……俺は誰よりも強いし…顔もいい…それに力もある…」


 「……そうだな…。俺はお前に受けた…試合での屈辱、そして父上の敵は絶対
に討つつもりだ」


 「犬の遠吠えにしか聞こえない…」


 羽生も部屋を出て行った。