「椎名とは無理矢理…??じゃあ~何で!!?俺と付き合った??」 「それは冬子に…言われて…私…武士のこと幼なじみにしか見えない…武士 だって冬子と付き合うんでしょ?」 「…それは…」 武士は痛いとこを突かれ、口を噤む。 「いいですか?」 濠さんが私と武士との間に割って入る。 「……男は引き際が肝心です。諦めの悪い男は女に嫌われますよ」 「……」 武士は濠さんの言葉に唇を噛み締める。