「…え。お前仁知らねぇの…?」


…今は、5月。


入学して1ヶ月がたった。

その内学校に来ている回数、


―…5回?、だっけな…


クラスの奴の名前も覚えてないし、担任の名前すら知らない。


…早くも留年の危機だ…。


「…先輩ですか?」


そう言うと目の前の奴は目を点にして俺を見た。