どこだっ?!


どこにいるっ?!


屋上の重い扉を開け、
春といえど、
屋上に吹く風は、まだ肌を刺す冷たさ

しかも、
陽が落ちかけてるから、
よけいに、寒さが増す


屋上の一面を見渡し、

そして、

瞳の端に映る、
見覚えある…
紺色のスウェット姿


「ウソだろっ?! マジかよっ!」


俺の背丈はあるフェンスの向こう側に
彼女はいた…