すごい理由だね、眞奈ちゃん.....

『あっ、そうなんだぁ。』

『ねっ、それより早く席着こ!イケメン先生見逃しちゃうかもよ~!ねっ、だから早く席着こ!』

いや.....ウチラのクラスだから見逃さないでしょ。

『大丈夫だよ。眞奈ちゃん。あっ...。』
なんか寒気が...

『どうしたの?』

『ちょっと寒気がしてきたんだ。』

『えっ、まぁ大丈夫だよ!それより席着こ』
なんか話変わるの早いんですけど...。

『華奈ぁ~。はやくぅ~!』

『あっ、ゴメンゴメン。』

(席に着いて15分後)
まだかなぁ。遅いなぁ~。

『ねぇ~、眞奈ちゃん先生ってまだかな?』
『いくらなんでも遅いよねぇ。』

『うん、そうだよね。』

(5分後)

もぅ、遅いなぁ~。なんでこんなに遅いんだろぉ。

(ガラガラ)

あっ、やっと来たぁ。
『遅くなってすまん。ちょっと職員会議が長くなってしまってなぁ。あっ、こちら新任教師の伊東シュウ先生だ。伊東先生、挨拶をお願いします。』

『はい、わかりました。えぇ、今日からこのクラスで先生をやることになった伊東シュウです。分からないことがあるかもしれませんがよろしくお願いします。』

(キャー、キャー)
すごいアタシの周りから叫び声が聞こえるんだけど.....
そんなに、カッコイイか伊東先生ぃ。そして、アタシは伊東先生の顔をふと見上げた。あれっ、この顔どっかで見たことが.....『あっ、朝に会ったウザイ先生だ!』

まずいぃ、声に出して言っちゃったよぉ。どうしよぅ。アタシが頭を抱えていると...
『あぁさき程会いましたね。えっと、七瀬華奈さん放課後に職員室に来てくださいネ!』そして彼はニヤリと笑った。

ウザァーーーーーイ
チクショーーーーー
ムカつくぅーーーーーアタシはこの三つの言葉を何度も何度も繰り返した。