ねぇ、啓太(ケイタ)。
私、明日、17歳になるんだよ。

同じ誕生日に同じ年になれなくなってもう3年経つんだね。




「美春(ミハル)!おはよう」
「啓太、おはよう」
2人目を合わせる。
「「お誕生日おめでとう」」

小さい時からずっと一緒にいた。
生まれた日にちも同じ。
双子みたいね、っていつも言われてた。
だから啓太は兄弟同然で、いつも隣にいるものだと信じて疑わなかった。

「啓太?」
「ん?」

「17歳って、華の年って言うじゃない?」
「えっ、そうなの?」
「そんなことも知らないの」