あたしはその言葉に静かに涙を流した。 あたしも好きだった。 ずっと千晴のことが頭から離れない日が続いた。 千晴に名前を呼ばれること、 千晴が笑ってくれること、 千晴があたしを大事に思ってくれること、 全部全部、嬉しくてしょうがなかった。 『小さな幸せ』 でも、あたしからしたら、 すごく大きな幸せなんだ。