『渡してきた!』
 『ありがとう!っつかはやくねえ?』
 本当にありがとう
 才加にしかたのめなかったんだよ
 『私、放課後頑張る!』
 『頑張れ!光輝は絢乃の事好きだし大丈夫だって!!』
 才加の笑顔は安心するんだよね
 -終礼中-
 『気をつけ!礼!』
 『『さようならー!!』』
 ドキドキする。
 『絢乃!頑張れ!』
 『絢ちゃんがんばってね!』
 瑠璃と才加が私に応援の言葉をおくってくれる。
 『うん!』
 瑠璃と才加を背に向けて屋上へと向かう
 『こ・・・光輝?』
 『絢乃・・・かぁ。』
 『手紙・・・見た?』
 ギクシャクする会話。。
 『みた・・・。』
 『本当に違うから・・・ね?』
 これが言いたかった。
 本当に違うのだから。
 『・・・な・と・・・し・・・ら・・・ん・・・よ』
 『・・・なんて?もう一回言ってくれる?』
 光輝?
 『んなこと信じられねえんだよ!』
 え?
 光輝?
 何を言ってるの?
 『絢乃の言うことは信じられない。』
 『光輝?信じてよ。ねえ?』
 どうしちゃったの。
 光輝。
 『絢乃、俺いがいに好きな人いたときもあったんだろう?』
 そうだ・・・
 そんなときもあった
 『・・・でも!今は光輝だけなんだよ?』
 私は自己中だ
 今、思った
 『・・・絢乃。別れよう。』
 嘘でしょ・・
 嘘
 『俺は絢乃が好き。絢乃の事を信じたい。でも、今の絢乃を信じられない。』
 ガチャっ
 桜の下で交わした言葉
 あれは嘘だったのだろうか
 私は不思議と涙がでなかった
 まだ自覚してないからだろうか
 私は暗くなった夜道を一人とぼとぼと歩く。