「 多少、意識は残ってるって事ですか 」




「 ――― 藤本 」



「 はい 」



「 車、だいぶ散らかってるけど
グラビア雑誌とかないのか 」



「 え… あるんじゃないですか?

目に付くと買って来るんで 」



「 探せ!! アキラ!! リルカもだ! 」



「 ええっ?!
こんな時にグラビアなんて
頭おかしいんじゃないの?! 」


「 つべこべ言うな!!早くしろ!! 」



「 わ…わかったわよっ!! 」





マンガ、週刊誌、なぜか英字新聞

コンビニの袋やらで埋まった床は
ある意味、本屋状態だ



「 なんでこんなに本ばっかあんだよ! 」



「 今の世の中のリサーチですよ!

コンビニで売れる書籍に
現在の人間嗜好が見えますから! 」



「 どんな順番だよ!! 」




「 うかがい知る限り

一、実録、残虐事件簿、及びエロです!!

しかしこれは
何百年も変わっていません! 」



「 どうしようもないな!! 」




「 …ユウジだって
ベットの下にいっぱい、
エロ本隠してたくせに 」



「 おっ…
おまえがイヤだって言うから
捨てただろうが!!

―― 後、金だ!!

財布から金出せ!! 」