カナルが目を見開く。
 『あ!いい忘れがあった。一人前の翼になったら何か願い事を叶えれる。それに僕みたいに教えれる人になれる。』
 …願い事。
 私には、今、ないな。
 『願い事が今ないのならば、みつければいい。
 私の心の中を見抜いたかのようにカナルがいう。
 『それとさー、今きめてもらいたいんだけど。』
 えー!何を?
 『えっ?願い事を?無理だって~。』
 本当に無理だよ。
 さっき、みつければいいって言ってたじゃん。
 『違うって!あやが特定の人につくらしくて。その人を。』
 ふ~ん違うんだって
 『えぇぇぇーーーーーーーーーーーーー?!』
 私の声が響く。
 けれど、私とカナルしか居ないから良い。
 『まあ、わかんないだろうしさ~。目を閉じてミカエル アヤ ドリーム ラッキーって言ってみな?そうすると、生きていたころ、心残りがある人にあえるから。』
 う~ん。
 ちょっとおかしいよね?!それ。
 『あのさー、ミカエル アヤ ドリーム ラッキーってなんなのよ?!』
 『え?合言葉っぽいやつ。助けたい時はこの言葉言ったり…さっ。』
 合言葉…。
 もっとセンスのあるほうがよかった。
 『ほら!言ってよ。』
 えーっっ。と思いながら目を閉じる。
 『ミカエル アヤ ドリーム ラッキー』
 何もおきないじゃん。
 意味わかんない。
 『あや?目をあけてみて。』
 カナルの言うとおり目をあけてみると…。